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今日はちょっと面白くて恐いもの・・・いや、人を見ちゃいました。東京から名古屋へ向かう新幹線でのことです。 新幹線に乗り込んだ私は自分の座席を探しながら奥へと歩いて行くと、荷物棚のところからピロリンと何かが下がっていて「なんだろ?」と近づくと「携帯電話ご遠慮願います」というプレートでした。そして、そのプレートは荷物棚の側面にガムテープでびたーっと貼り付けられていて、その下には何に使うのか分からない長〜いこん棒を持ち、飛行機内で履くようなスリッパを履き前の座席の背もたれに足を押し付けている恐そうな人が座っていました。運の悪いことに私の座席はその人の前だったのです。恐がりの私はとっさに違う席だったフリをして、その人の4つくらい後ろの席へ移動しました。新幹線が出発して間もなく車掌さんが通りかかり「このプレートはお客様のでしょうか?」と丁寧に訪ねると「携帯電話が嫌だから」と答えたようでしたが、車掌さんは「大変申し訳ありませんが剥がさせて頂きます」と、その恐そうな人が答える間もなくべり、べり、と剥がし始めたの、そしたら「じゃ、ちゃんと責任持てよ!!」と声を少し荒らげていたけど、その場はなんとか収まりました。が、車掌さんが自動ドアの向こうへ消えた途端、前方から携帯の着信音が・・・しかも、よりによってその着信音は障害物競走でかかる「天国と地獄」だったのです。そのおじさんはもの凄い形相で私のすぐ後ろの自動ドアへと向かい出ていったのですが、すぐ戻り自席へと着きました。車掌さんに文句でも言いに行って来たのだろう、と思っているところへ、またしても「天国と地獄」が・・・そのおじさんはすっかりブチ切れ「こらーっ!うるさいぞー!人の迷惑も考えろー!車掌は何処だ!車掌!車掌ーーー!!」と通路で狂ったように叫びまくっていました。そんな状況はめったにお目にかかれないと、私は内心ワクワクしながら「これからどんな修羅場が展開されるのかしら?」と、ものすご〜く期待していたのですが、たまたま通った女性の係員に「このプレートを剥がした責任はJR東海が絶対取れよ!」と、ひとしきり文句を言い、車掌さんの「携帯電話はデッキでお願いします」の車内アナウンスが流れると、おじさんは満足したのか大人しくなり、その後「天国と地獄」も鳴らず、何事もなかったかのように名古屋に到着してしまいました。私としては、もう一度くらいブチ切れを見たかったんだけどね。なにしろ、名古屋までは2時間もあるから・・・。 |
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